現在、乳がんは、日本人女性の9人に1人が罹患するといわれ、年々増加傾向にあります。しかし、「家族で乳がんになった人はいないから、私は大丈夫!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
乳がんのリスクは、遺伝だけではありません。研究により明らかにされている乳がんのリスクは、以下のようなものがあります。
乳がんと卵巣がんが家系内に多発する原因遺伝子(BRCA1/BRCA2)があります。この遺伝子に変異があると、罹患のリスクが高くなります。遺伝性乳がんの割合は人種によって異なりますが、日本人女性の乳がんの5~10%が遺伝性であるといわれています。
肥満は、閉経後の女性では乳がん発症リスクを確実に高めます。
喫煙により乳がん発症リスクが高くなることも、ほぼ確実です。
ホルモン補充療法の中でも、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(プロゲステロンなどの黄体ホルモン)を併用する方法では、乳がん発症リスクは、わずかながら高くなることが確実です。
妊娠・出産・授乳経験がない方は、経験者に比べ乳がんのリスクが高いです。また、 初産年齢が高い女性、初経年齢が早い女性、閉経年齢が遅い女性ほど乳がん発症リスクが高いこともほぼ確実です。